経験学習のススメ

経験学習デザイナー 阿部久美子のブログです

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

共同思考

今、質問に関する研修のプログラム開発をしています。
部下育成、問題解決、職場学習の促進という3つの場面で役立つ質問力養成
プログラムです。
90%くらい完成したところで、お仕事仲間のY先生に見てもらいました。

Y先生は、かつては3000人の組織をまとめてきたバリバリのトップマネジ
メントとして働いてこられた人です。
チッチッチとプログラムを見て、いつも適確なコメントをしてくれます。
私が10時間くらいかけて作ったものを、10分位でみてしまいます。

そしてそこから電話会議でレビューをしてもらうのですが・・・・

いつもそうですが、この30分位のレビュー会議の中で、私とY先生は完全な
共同思考状態を経験します。
私とY先生という完全に異なる脳が、このテーマに関して、この時間帯だけ、
一つの脳になるような感覚です。

Y先生の脳と私の脳があたかも一つの脳のように協力しあって考えるのです。

結果は、もちろん最初のものより30%位バリューアップしています。
しかし、どんな時でも共同思考ができるのか?というとそうでもないのです。
やはりいくつか条件が必要です

 ・話し合われるテーマに双方がコミットしていること
 ・話し合うための準備が整っていること
 ・お互いの機嫌が悪くないこと


この3つ目はかなり重要なポイントかもしれません。
関係性の中で、何か屈託をもっていたり、言いたいのに言えないこと、言わない
ことなどがくすぶっていると、必ずと言ってよいほど上手くいきません。

実際の職場や会議の中でも、こういった共同思考が働きだしたら、どんなに
素敵でしょう。

共同思考ーーーこの素敵な感覚を多くの人に伝えたい!
そんな思いをこめ、そんな内容も盛り込みながら作っている質問のプログラム。
早く沢山の人に見てもらいたい気分です。



スポンサーサイト

ひともめごとに春遠のく

今朝の新聞の’天声人語’は、こんな言葉で締めくくられています。

ひと雨ごとに春暖まるが、ひともめごとに春遠のく

民主党のドタバタ劇を憂えてのこの言葉。
首相交代を条件に予算案を通す・・・・?
この信じられない報道に、日本の政治を担う人達の意識レベルはまだ戦国時代
なのかもしれないと思ってしまいます。
国民の1人である私も何らかの形でこの状況に関与しているはずです。

そういえば、’ひともめごとに春遠のく’を私もどこかで体験しています。
そうそう、私のこれまでの人生の中で何度となく目撃してきたこの感じです。

  努力しても努力しても、どこかで崩れちゃう
  頑張っても何かに踏みつぶされちゃう
  やればやるほど泥沼に足を突っ込むようなこの感じ


そんな組織では ’成功の循環’が逆回りにまわっているように思います。
※成功の循環とは、MITのダニエル・キム教授の唱えたモデルです。
  ⇒http://www.keikengakushu.jp/learn/model.html

成功の循環が逆回りすると・・・
  結果の質の低下が行動の質の低下を招き、
  行動の質の低下が思考の質の低下を招く
  思考の質の低下は関係性の質の低下を招き、
  関係性の質の低下は、さらなる結果の質の低下を招く。

この逆回りモデルには何が宿っているのだろう?  
  
  誰かのせいにする他責思考
  支配欲や自己顕示欲、究極の我儘、
  無力感、そして逃避

ここまで書いてランチタイムに。食後のコーヒーを飲みながら
 何気なしに広げた新聞の勝間和代さんのコラムに目がとまりました。

 ‘問題は悪意よりも無知から生じる(ハンロンの剃刀)’

問題が起きた時、相手に悪意がある時より問題が相手の無知による場合の方が
解決に時間と手間がかかる・・と書いてありました。

あ、これが一番大きいかも・・・と妙に納得です。

ザック・ジャパンの快挙

一昨日のアジアカップ決勝戦は、深夜にも関わらず視聴率33%だとか・・・
私も李選手の奇跡のような美しいゴールに歓声をあげた1人です。

今回は、ワールドカップの時に比べて、半分位の選手が入れ替わっていたそう
ですが、あの時につくられた対話の風土が引き継がれ、さらにチーム内の情報
共有の質は格段に進化している様子が伺えます。
経験からの学習力が超高いチームなのだと思います。

サッカー代表チームは、私たちにチームを作ることのむずかしさも素晴らしさも
両方を教えてくれています。しばらく目が離せません。

私たちは、いろいろな場面でチームに参加しています。
今回の代表チームが私たちに教えてくれたこと、それは

 メンバーが自分自身の役割を果たすだけでなく、全体の動きを見ながら
   必要なことを周囲に働きかけること。

 チーム活動はこれでいいのだろうか?もっと効果的な方法はないだろうか?
   と振り返り、問いかけ、話し合うこと。


こんな当たり前のことがなかなか難しいんですよね。
ついつい自分のことしか考えなかったり、全体を見失ってしまったり
一生懸命になって突っ走ったり、主張したり引っ込んだり・・・

そうそう、どなたかがこんなコメントをしていましたっけ。
  「当たり前のことを当たり前にできるのがプロである」

チームに参加する

今、ある原稿を執筆中です。
その中で「チームに参加する」という章を作りたいのだけれど、さてこれって
どういうことか? と考えていました。
そもそもこの言葉の原点はなんだっけ・・
本棚から、デヴィット・ボームの「ダイアローグ」を取りだしました。
―対立から共生へ、議論から対話へ- という副題がついています。
ある時期一生懸命読んだんだけど、難しくて・・・
パラパラと開いて見ると、参加という言葉が目にとまります。
蛍光ベンで印がついていますから、前から気になっていた言葉なのです。

参加するという言葉には二つ意味があるそうです。
・一つは文字通り「参加する」。つまり人が何かに加わるということ。
 ※これが現代使われている通常の意味です。
・もうひとつはもともとの意味として「分かち合う」という意味。

    

さて今日はクリスマス
 家族でケーキを囲んでいるご家庭も多いでしょう。
 そこにいつもはいないおばあちゃんが参加したとします。
 いつもは家族4人で食べるケーキをおばあちゃんも含めて5人で食べるのです。
 一つのケーキを分かち合うので1人が食べる分は減ってしまいます。
 しかし、美味しかったね、楽しいねという経験は4人ではなく5人で分かち合う
 ことができるのです。

新しい命は誕生とともに、それまでの家族に参加することになります。
 既にいる家族はお母さんやお父さんの愛情を分かち合わなければなりません。
 しかし新しい命がもたらす喜びを今度は家族全員が分かち合うのです。

チームに参加するって、どういうこと?
単に活動に加わるという意味以上のことがありそうです。

チームに参加するって
 ・目指す目的や夢やゴールを分かち合うこと
 ・やり方や方法についても分かち合うこと
 ・自分の考えや気持ちを分かち合うこと
 ・上手く言ったり失敗したりした経験を分かち合うこと
 ・そして1人1人の成長とチームの学習を分かち合うこと


「分かち合う」ってなんて素敵な言葉でしょう!

チームに漂う違和感

先日、某社の人材開発部門の皆さんとお話しをする機会がありました。
ここ数年質問型のコミュニケーションにどっぷりつかっていた後遺症(?)で
しょうか、私は人の前に立つと、話すより質問の方が多くなってしまいます。

しかしさすがに人材開発部門の皆さん。
私の発する質問に‘うーん’と考えながらも、適確に答えてくださいます。
30分が過ぎ、適度に場が和んできた頃、私はこんな質問をしました。

「皆さん、チームに違和感を感じた時はどうしているんですか?」
一瞬、会場に戸惑いの空気が流れます。
そうか・・・チームの違和感といっても、すぐにはそれがイメージできないかも
しれないと思いなおし、質問を変えました。

「言われることはもっともで、これと言って反対する理由はないけど、でもしっく
 りこない、納得しかねる、すぐに言葉にはならないけど何か変・・・とかって
 いう空気が漂うことないですか?」

と問い直してみました。

すると、会場のあちこちで顔を見合わせたり、クスクスッという笑い声が出たり、
下を向いて肩を震わせて笑う人もあり・・・

な、なんだろう?この変化?
私は、思わず問いかけました。 

「今この場に何が起きているのでしょうか?」
するとこの部門の責任者と思しき方が、笑いながら答えてくれました。
「まさに今我々の職場で、皆がそういうことを体験しているのです」

場が一気に温まりました。
1人1人の表情から硬さがとれ、場に気が流れ始めました。

「チームの違和感」は、チームに流れる非言語のメッセージです。
私たちにチームの状態を教えてくれる重要なメッセージです。
チームにある違和感に気づいたら、その違和感について皆で話し合えるように
なると、チームはもっともっと楽しくなる!


そんな確信をもった一日でした

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。