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経験学習のススメ

経験学習デザイナー 阿部久美子のブログです

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現場を映し出す鏡

研修の現場には、そこに集う受講者の現場が反映されています。さらには、
その受講者が身を置く、組織の在り方が、きっちりと映し出されます。
日頃から、そんな風に思っていましたが、先日コーチを務めたアクションラー
ニングのセッションで、その思いはさらに強くなりました。

そのグループには、指示命令型で自分の腕一つで頑張ってきた、ハイパフォー
マーが2人。
責任感が強く頑張りやだけど、今ひとつリーダーシップが発揮し切れないタイプ
が2人。

セッションを終えて、このチームの中に、その組織の悩み苦悩が映し出されて
いるような気がしました。一人一人の悩みは苦悩の多くは、組織の在り方が
反映されています。

リーダーよ、今まで自分のやってきたことに誇りを持ちましょう。
リーダーよ、自分を責めるのではなく、そこから学ぶようにしましょう。
リーダーよ、自分のやり方だけが全てではないことに気づきましょう。
リーダーよ、何もかも抱え込んだ自分を追い込むのは止めましょう。

そんなことを感じた一日でした。
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三層式研修成果発表

今日は、昨年秋にスタートした三層式研修の成果発表会です。
関係者のほぼ全員が出席して、一人一人の「学びと成長」を確認しあいました。

人数が多いので、一人ずつの発表はどう考えても無理。グループワークでの発表
となりました。出来るだけ多くの人とシェアしたいので、メンバーを変えて、
2回のグループワークを行います。
そしてそのあとに、「私の成長カード」の記入です。

この「私の成長カード」は、葉っぱの形をしています。
全員のカードを「成長の木」の絵が書いてある、模造紙に貼るのです。

そんなこんなで、一年間の研修は、本日無事に終了しました。

研修の成果は、一人一人の「成長実感」。
そんなことを確信させてくれた、受講者・OJT実践者・OJT指導者の皆さん
に乾杯!研修事務局として頑張ってくれた、S君にも乾杯!

私に素敵な経験をさせてくれて、ありがとう。
経験学習をふんだんに盛り込んだこの研修。私にとっても大きなチャレンジでし
たが、研修に参加する全ての人に、学びと成長がもたらされたことを、この目で
確かに見届けました。

ほんとに、ほんとに、ありがとう。

三層式研修最終日

昨年秋にスタートした3層式研修も最終日を迎えました。二か月に一回の研修と、
その間の月に行われるフォローアップ会議で引っ張ってきたこの一年間の締めく
くりです。

さて、最終テーマは「職場のチームワーク」でした。

いつものようにグループに分かれて、オリンピックのチームを例にとり、良い
チームの条件を出してもらいます。
  目標があること、一体感、一人一人の技術の高さ、やる気、周囲の人の
  サポート、話し合いが出来ていること、気持ちや思いの共有、モチベーショ
  ンの維持・・・ いろいろ出てきます。

次に、自分達の職場のチームに話題を移し、チームが上手くいかないことの理由
をあげてもらいました。
  人間関係が悪い、慣れ合い、束ねる人がいない、リーダーがまとめられない
  目標がない、楽しくない、自己中心的、個人主義、目標がバラバラ、連携が悪い、
  信頼関係がない、否定的な意見が多い、コミュニケーションがない、人に依存
する,共有共感が出来ていない、表面的、すぐに流される、裏表がある

おやおや、いきなり、リアリテイの高いものが噴き出してきました。

そこで私から質問。
これらの状況には、チームの一員として皆さんも参加しているのですよね。 
では、どれに自分が参加してしまったか?3つ選んで手をあげて下さい。

一同、シーンとなり、それでもおずおずと手をあげてくれました。
この質問で、場の雰囲気がガラリと変わりました。

質問には場を変える力があると、改めて思いました。そして、私の質問を素直に
受け止めて深いリフレクションを起こした受講生達に、心からの信頼を感じた
一瞬でした。

9月には、受講者、OJT実践者、OJT指導者が一緒になって、「学びと成長」
のシェアをします。さてさて、どんなふうにやろうかな? 

場のエネルギーを変える(2)

昨夜は、グループリーグ初戦を戦った日本の若きイレブンに酔いしれてました。
ゲームを移すレンズのフォーカスが遠くなり、会場全体が画面に映し出されると、
まるで、グリンピース(スペイン)と2Lサイズの丹波の黒豆(日本)が戦って
いるように見え、断然黒豆優位! に見えちゃいました。


さてさて、忘れないうちに、先日書いたアクションラーニングのセッションの介入
第二弾を書いておこうと思います。

場面は、全員が共感を通り越して、問題に呑みこまれ、泥沼に入り込んだように動き
が取れなくなった時のことです。お仕事の悩みですが、それだけ他人事とは思えぬ
深刻さがあったのでしょう。何度か視点を変えるようリクエストするも、チームは
全く動けません。そこで介入。

では、皆さんの視点を変え工夫をしましょう。
ここからは、皆さんがそれぞれ異なる立場になりきって質問をすることにします。
Aさんは、看護師長さん
Bさんは、院長ね
Cさんは、同僚
Dさんは、部下です。
はい、質問を続けましょう!

チームを膠着状態から救うための大介入。
みんなもそれが分かっているので、一生懸命です。戸惑いながらも、視点の変わった
質問が出始めました。

最後に問題を提示してくれた人に聞きました。
「あなたの問題は、最初が10だとしたら、今はどの位になりました?」
「皆が質問してくれて話しているうちに、1になりました!」
これを聞いて、チームにワッとどよめきが起きました。
グループがチームに生まれ変わった瞬間です。

小さな小さなドラマのような1時間でしたが、この感じを忘れないで欲しいなあと
願わずにいられません。でも大丈夫。経験を共有し、そこから学んだことだから
きっとみんなの経験にしっかり刻み込まれたはずです。


場のエネルギーを変える(1)

先週に引き続き、今週もまたアクションラーニングのセッションをやりました。
5~6人のチームでの一時間のセッション。一人が自分の問題を提示し、全員で
その問題解決にあたります。

進行をしている私の左側に問題提示をした人、その隣には彼女の同僚が座って
います。問題提示をした彼女が話し出して1分が経過したとたんに、チームの
エネルギーがガクンと落ちました。とくに私の左側のエネルギーがドーンと落
ち始め、このままではチーム全体が渦に巻き込まれて沈没しそうな感じです。

すぐに私は介入をして、チームの席替えをしましたが、状況は好転しません。
むしろ、ますます重たくなっていきます。
問題自体は、仕事をしていれば必ず出会うようなシンプルなものでしたが、
チーム全体が心の深いところで共鳴したのでしょう。

これでは生産的な問題解決にはなりません。場の改善を図らなければなりません。
とっさに出てきた私の介入は、こんな感じ。

「皆さん、机から30センチ離れて、足を組んで座って下さい。深呼吸をして
少し遠い目線で問題を見直してみましょう。」

チームの雰囲気は少しずつ改善していきました。
何よりの成果は、メンバー自身が、のめりこみすぎていると、問題解決のサポート
が出来ないのだということに気づき始めたことです。

実は、この後、さらなるチャレンジングな介入をしたのです。
この次は、そのことについて書きたいと思います。


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