経験学習のススメ

経験学習デザイナー 阿部久美子のブログです

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持論はいつしか人生を引き寄せる

昨日、落合恵子さんのトーク番組を見ていて、素敵な表現に出会いました。

お母様の7年間の介護を終えたあと、福祉やリハビリへと活動の幅を広げて
いらっしゃいますが、その話の流れの中でのことです。
 
 体験することは大事だけど、それだけでは十分ではありません。
 体験の中から何を引き出し、そこから自分が何を引き寄せるかが大事なの。


経験を深く振り返って自らの持論を構築し、新たな行動につなげるという
経験学習のサイクルの中に、また新たな視点をいただいたような感動を覚え
ました。

振り返って持論化することは、まさに自分の人生を引き寄せるということ。
ネガテイブな持論を作ってしまえば、ネガテイブな人生を引き寄せ、
肯定的かつ前向きな持論は、肯定的かつ前向きな人生を引き寄せる。

そして話は続きます。(表現はうろ覚えですが、こんな感じのことでした)

 あれっと関心をもったことは、ポケットにしまったおくのよ。
 小さい頃拾った小石のようにね。
 そしてポケットに手を突っ込んでは、いつもいつもいじっているの。
 そしてある時その小石を取り出して磨く時がやってくる。

 しかしなんでもかんでもポケットにしまっていたら大変でしょう?
 だから、自分に必要ないものは全部捨てちゃうの。
 自分が本当に大切だと思うものだけ、ポケットに入れておくのよ。


落合恵子さんの素敵な笑顔とトークの中からいただいたメッセージは、
まさに「スプーン一杯の幸せ」でした。


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私のチームビルデイング

先週の土曜日に、4日間3カ月にわたる講座の7月講座がスタートしました。
私がメインインストラクター、各グループには1人ずつサブインストラクターが
つくという講座です。
普段は別々の仕事をしている人たちが、サブインストラクターとして、この講座
のために集まってきます。しかも、今回は初顔合わせの人が2人います。

この講座、私とサブインストラクターとの連携がとても大事なのです。
3月スタート講座では、以前「具体的vs抽象的」という題でブログを書きました
が、いろいろ反省材料がありました。
今回は、チームの連携を良くして頑張るぞ~と気持ちは高まるものの、では
具体的にはどうやったらいいのだろう・・・とちょっと悩んでいました。

今までも講座前、昼休み、講座後にミーテイングを設けて、この講座はチームで
運営するので、お互いなんでも言い合ってほしいと伝えていました。それで連携
をとっていたつもりでした。
しかし、3月コースのあの時の私のチームビルデイングは不十分だった・・・
そんな思いが頭をよぎります。

そんなときに思いだしたのが、サーカーW杯での日本代表チームのことです。
  ・腹を割って、屈託を残さないように話し合う
  ・練習の合間にも、気づいたことはすぐにその場で集まって話し合う
  ・試合中は自分の周りをよくみてアイコンタクトや手ぶり身振りで、情報を
   伝えあう

よし、これでいこう!とにかくやってみよう!

ミーテイングでは次のように話しました
 ・気づいたらお互いに情報を伝えあおう
 ・お互いの立場にこだわらず、相互にヘルプしあおう
 ・難しい受講者にラベルを貼るのをやめよう。彼・彼女は知りたいためにここ
  にいる、分かりたいためにここにいる、という気持ちで皆で接しよう、助け
  合おう。


研修中は、私自身が日本代表チームのように(?)サブインストラクターの表情
をみたり、受講生の表情や動きをみたりして、いつも以上にチームを意識して、
声かけやサポートをしてみました。

 頭で分かっていたこと、今までやったつもりになっていたこと、そんな私の
 フレームワークが外れて、結果として生き生きとしたチームが生まれました。
 受講生の満足そうな笑顔に囲まれ、すがすがしい一日となりました


受講生にも、サブインストラクターの皆さんにも、心からの感謝を言いたい
気分になりました。

34度の猛暑の土曜日、チームビルデイングについての私の経験学習が、
ひとつ積み重なりました。

是々非々

仕事をしていると、当然のことながら色々な経験をします。
自分の思い通りにならないと、エネルギーが落ちていきます。
世界が私のためにあるのなら、どんなにいいでしょう

しかしそんなはずはなく・・・

仕事は楽しいことばかりではありません。
人の気持ちや関係性について、どうにもならない時はあるものです。
自分は変えられても相手を変えることはできません。
そんな分かり切ったことも、状況に飲み込まれてしまうと見えなくなって
しまうのね、、というようなここ一週間を過ごしていました。

そんなときに出会ったのがこの言葉。Y先生に教えていただきました。

「是々非々」とは「良いことは良い、悪いことは悪い、と事に応じて判断すること

こんな当たり前の言葉に、とても深く感動しています。

私は、「それはそれ、これはこれ」と割り切るのが苦手なんだと気が付きました。
様々な関係性を維持したり構築したりする上で、自分の中でつじつまが合わないと
なんとなく落ち着かないのです。

ここまで書いてみて、大きなリフレクションが起きました

自分の中のつじつま合わせに付き合わされていた人は大変だっただろうなぁ! 
と、思わず自分の愚かさを笑ってしまいました。

私の中のつじつまを、他者に適用したい私って何?
やはり冒頭に書いたように、私は「世界は私のためにある」と思いたい人
だったようです。大変!は、早く解脱しなくては~。

Y先生に教えていただいた「是々非々」。せっかく授かった新たな持論ですから、
明日からこの持論を私なりに育ててみたいと思います。


「それはそれ、これはこれ」

学習者のスタンス

研修やコンサルテイングをするのに、いつも心がけているのが、これです。

 人に教えるだけでなく、その場から自分も学ぶ姿勢。
 受講生を「経験豊かな学習者」として共に理解を進めようという姿勢。
 伝えたことについては、伝わっているかどうかを確認する姿勢。

こんな姿勢が板についてくると
 ・受講者が話す時間が多いので、自分のしゃべる時間が減ってくる
 ・受講者同士が理解促進に関わり合うので腹落ちが速い
 ・学習の場ができるので、講師側の想定以上の学習がおきる

などなど、ECOな学習の場が広がります。

講師・受講者の双方にとって、講座目的の内容理解に費やす時間とエネルギーが
ECOなのです。


しかし、私が、本気でこう思えるようになるには3年かかりました。
「本気でそう思える」という意味は、毎回上手くいくということではなく、
上手くいかないケースがあっても必ず学習につなげられるという「経験学習」への
信頼と確信の度合いが増えたという意味です。

今、このスタンスの研修講師を育成する立場になってその難しさを痛感しています。
とくに、研修という守られた場でうまくいくことが、生の現場では上手くいかない
ということは多いものです。そういう事例に出会うたびに、学習者のスタンスに
いることの難しさを感じています。

ひとつだけ、ひとつだけ今の私に言えるとしたら、
「他責にしている私は、そしてあなたは、学習者のスタンスにいませんよ」
ということでしょうか。

何か上手くいかない時に、
  受講者のレベルが・・・
  研修プログラムの内容が・・・
  事務局のサポートが・・・
と考えたくなるのは人の常です。心の中のモヤモヤや苛立ちに対処するには
思い切り他責にして、鬱憤を晴らすのは必要なプロセスだと思います。

しかし自分自身が十分に他責を満喫した後、事態を冷静に振り返り、
  どうすればよかったのか?
  何を変えればいいのか?
  この場から学ぶべきことは何か?

と、どれだけはやく「学習者のスタンス」に戻れるのか?
そう思えるために自分が使う時間やエネルギーが少なくなれば、
それは自分自身が、状況の対処に関してとてもECOになったということ
ではないでしょうか。

そんなことを私自身の身近な目標にしてみようと思います。

学習を促進するフィードバック

昨日はトレーナー育成の研修でした。毎回この講座では、講師の私を含め全員
が先生、全員が生徒という感じの学習の場ができています。
研修講師として受講生の何かを是正したり価値を加えたいと思ったときに、
どのようにフィードバックするか?というテーマで話し合いました。

一晩たって、私のフィードバック観のようなものが、頭の中でまとまってきま
した。(最近朝おきると、考えがまとまっているんです…寝ている間も仕事
しているのでしょうか?)

私のフィードバックのイメージは、的の真ん中に矢を射るイメージです。
相手が一番欲しい視点、相手にもっとも価値を提供出来る点を見定めて、
そこに愛の矢をドキューンと放つイメージでしょうか。
ですから、フィードバックをする側も、心を静め、冷静に観察し、その瞬間を
見定めなければなりません。
具体的には次の3つに心がけてみます。

フィードバックの前のセットアップ(前準備)をすること
  これからフィードバックしますよ!というセットアップがあると、心の準備
  ができるので、人はフィードバックを受け入れやすくなります。
  セットアップは、フィードバックを受ける側の環境を整える、とても大事な
  プロセスだと思います。

パワークエッションによるフィードバック
  質問によるフィードバックはとても効果的です。ただこの時の質問は、その場
  に適した最適な効果を生む、パワフルな質問でありたいものです。
  的に向かっていくつかの質問で状況を絞り込み、最後に的の中心めがけて
  パワークエッション。
  この方法が最も学習につながるような気がします。私は一番好きです。

場の力を借りたフィードバック    
  的の真ん中が見えない時は、場の力を借りることにしています。
  私に見えていることが、他の受講生にはどう見えているかを、素直に場に問う
  てみる。「私にはこう見えたけど皆にはどう見えた?」
 
 そして、最後に
 「私のフィードバックは役に立っていますか?」
 と聞くことで、漸くフィードバックという仕事は終わります。


フィードバックのスキルは、
「学習を深めたい」「成長したい、成長を促進したい」という場においてはとても
重要。リーダー必携のスキルだと思っています。トライ&エラーを繰り返し
ながら磨いていったその先に、とてもエコな世界が待っています。


振り返る力をつける(初級編)

振り返る力は、経験学習を促進する上でなくてはならない能力です。
昨今では、リーダーに求められる能力としても注目が集まっています。
変化やスピードに合わせて自分も同じように動いていたのでは、見えるものも
見えなくなってしまいます。

ほんのちょっと自分が静止して振り返りの時間をとってみませんか?
  きっと何かが見えるはず


今日は、振り返る力をアップするためのいくつかの方法を紹介してみたいと思います。

人に話すこと
 私たちは、誰かに話しを聞いてもらうことで、自分の脳が整理されたり、溜まっ
 ていた鬱憤が晴れるので、振り返りが起きやすい状況が作られます。
 さらに話しをすると、聞き手の反応や意見などから多様な視点を得ることが出来
 るため、振り返る頻度や質の向上が望めます。
 ※欲をいえば、聴き上手の人に話を聞いてもらうのが一番です。
  人生の中に一人でも二人でも、いつでもあなたの話を聞いてくれる人がいる 
  人は、とても幸せな人です。

他者から質問してもらうこと 
 質問には、意見やフィードバックにない力があります。
 質問に答えることで振り返りが起きることはとても多いものです。
 何か自分ではっきりしないことや悩んでいることがあったら、
 「このことについて10個質問して!」と頼んでみましょう。
 きっと上質の振り返りが起きるはず。
 
他者からのフィードバックをもらうこと 
 自分以外の人からもらうフィードバックは、自分にない視点を提供していただく
 わけですから、とてもありがたいもの。 しかしフィードバックを受けて、
 怒ってしまったり、心を閉ざしてしまっては逆効果ですね。
 フィードバックは「他者の視点」ですから、それを自分に取り込むかどうかは
 その人の自由です。
 ここのところ、いろいろ観察していると、振り返る力とフィードバックを受ける力は、
 どうやら正比例の関係のようです。

書くこと 
 日記でもメモでも何でもいいと思いますが、今日あったことの振り返りを意識して
 書くことで、多くの振り返りが起きるでしょう。書いたものには、その時その場で
 のその人が映し出されます。少し時間をおいて見ることで、さらなる振り返りを
 期待できるでしょう。

今回は初級編(?)。そのうち中級編を書きたいと思います。

具体的vs抽象的

先月終えた研修を通して、「具体的」と「抽象的」を巡っていろいろ考える機会
に恵まれました。

4日間3カ月にわたる講座で、私がメインインストラクター、各グループには1人
ずつサブインストラクターがつくという内容の濃い講座です。普段の講座に比べて
若い女性が多いという特徴のクラスでした。

研修直後のアンケートでは、何も心配するようなことは起きていませんでした。
が、なんとなく、受講生のその後の反応(研修後に振り返りをウェブにアップ
してもらうシステムです)が鈍く、気になっていたのです。そこで、いつもはしない
のですが、とくに気になる受講生の何人かに、研修後の感想を聞いてみるよう
事務局にお願いをしたのでした。

案の定、聞かなければ良かったと思うほど、受講生に不満がたまっていました。

それらの不満を紐といていくと、どうやら表題の「具体的」と「抽象的」に関わる
ことだったのです。

「具体的」なインストラクションは、分かりやすいというメリットがある代わりに、
限定的かつ考える自由を奪うというデイメリットがあります。
「抽象的」なインストラクションには、考える自由さというメリットがある代わりに、
分かりにくい、理解の幅が広がってしまうというデイメリットがあります。
もちろんこれだけではありませんが・・・。


研修の場で起きたことを改めて振り返ってみると、いろいろなことがわかりました。
私は学習を促進する立場と、そこで学ぶ内容の意味を伝えたいという思いの中で、
抽象度や本質論に焦点をあてた表現を多用し、受講生に考えてもらうというスタンス
で接していました。ところがそれを聞いて、「じゃあどうしたらいいの?」という
疑問がわいた受講生は、グループについているサブインストラクターに具体的な指導
を仰いでいたのです。

各グループにつくサブインストラクターは毎回担当が変わるという仕組みですが、
この構造が今回はネガテイブに作用してしまいました。毎回異なるサブインストラク
ターが異なる「具体性」を示すため、受講生が混乱してしまったのです。具体性を求
めて迷走する状況を収拾しようとして、ますます意味を落とし込もうとした私の抽象度
の高いインストラクションが、混乱に更なる拍車をかけたのでした。

学習を促進するには、受講生の日ごろの学習スタイルに十分に注意せよ!

ということをプログラム設計の別の講座で教える私ですが・・・失敗失敗!
受講者のスタイルにもっと気を配る必要があったし、メインインストラクターとサブ
インストラクターとで、ここにフォーカスしてもっと話し合うべきでした。

冒頭の「聞かなければ良かった・・・」気持ちは、ここにきて「聞いてよかった・・・」
  に変わりました。
  私の、ちょっと痛い経験からの学習でした。
 

                                   

成功vs失敗の世界

相撲の世界は今大変です。毎日いろいろなニュースが飛び込んできます。
でも、なんだか腑に落ちないことが多い・・・と感じるのは私だけでは
ないはずです。

琴光喜関の解雇・・・ NHKは相撲の放映を中止・・・などなど結果と
して決まったことがニュースとして次々に流れてくるのですが、今一つ
釈然としません。

そういえば、鳩山元首相は今どうしているのでしょうか?
‘ハトヤマイニシアチブ’はどうなったの?
あんなに騒いでいた沖縄問題は?

私たちの社会って、ホント、経験から学習していないのだと思います。
成功と失敗という2元論的な枠組みの中では、「何故そうなったの?」とか
「そこから学ぶことは何?」とかいうことは必要ないようです。

結果(コンテンツ)だけを重視する世界。
そこに至るプロセスはどうでもいいみたい。
でも、プロセスがしっかりしていないと良いコンテンツは生まれないのに・・


ブツブツ言ってみたくなりました。

経験学習は、個人だけでなくチームや組織や社会の成長にとっても、
欠かせない考え方ではないかと思います。
 
 ・深く振り返るためには、場と時間と多様な観点が必要です。
 ・持論化・概念化は、何かを判断する際の軸になるのだと思います。
 ・それに沿って、これまでのやり方を変えるには勇気と忍耐が必要になります。
 ・そうして起こした行動については、継続的なモニタリングが必要です。 
 

今回の経験を深く振り返って、何故こういうことが起きたかの概念化をして
おかないと、また同じことが起こるのではないかと思うのですが・・・
状況はあまりに複雑なのかもしれないけれど、マスコミが騒ぐ時だけ対応する
(ように私には見える)この国民性は、何とかならないものか・・・

私たちは、この国の一部なので、私たちの国民1人1人の在り方にも関係して
いるはず。

成功vs失敗という軸を、経験vs学習 という軸に変えていくには、どう
 したらいいのでしょうか?

 答えの出そうにない問いを自分に投げかけてみました。

言行一致

リーダーシップ開発研修で、私自身が大切にしてきたことを話す機会があり
ました。その時にすぐ出てきた言葉が「言行一致」です。
しかし、これを持論として人に話そうと思うと結構難しい。

自分の経験の中から紐といていくと、
・「言行不一致」な上司や経営者と仕事をすると、それは良くないと分かる
  から、リーダーは言行一致を目指すべきだと思っている私。
・言うこととやることが異なっていては人はついてこないから、言ったことは
 やろう、出来ないときは、率直にその理由を説明しよう、としている私。

しかし、私自身が本当に「言行一致」しているかどうかを検証したこともな
ければ、そのことについて人からフィードバックをもらうこともしていない
ことに気づきました。
これでは、まだ私の持論として語るには、おこがましい感じです。

丁度同じころ、「学習する組織 10の変革課題」の勉強会に誘われて参加
しました。そこでのテーマが「課題4:言行不一致」。なんというシンクロ!

そこには、こんなことが書いてあります

リーダーの言葉と行動の不一致は、人々の間に不信感をはびこらせる。(略)
リーダーの目指すところと価値観が、明快さや信頼性を欠いていれば、皆は
不信感を抱き、コミットメントが低下する。変革活動では、個人が目的や
価値観を見つめなおすための内省が欠かせない。しかし信頼なき人間関係に
おいては、深く内省し、それをオープンにすることは不可能である。


漠然としていた「言行一致」についての私の持論が少し成長しそうです。

私は、自分が目的や価値観に照らして、自分の言っていることとやっている
ことに意識を向けてそれに気づいていくことはとても大切だと、再確認した
のでした。
さらに、他者との関わりの中にあっては、自分が気づいただけでは不十分。
そのことをオープンにシェアすることをしていかないと、信頼関係を築く
のは難しいのだと、今更のように肝に銘じたのでした。

なんだか自分の問題点がひとつ見えてきたような感じです。
 これらのことを持論として語れるように、明日からの行動を変えてみよう!


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