経験学習のススメ

経験学習デザイナー 阿部久美子のブログです

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学びの秋です

前回のブログ(ダイアローグの秋)で、北川先生のお話しにあった「対話をする上での
思考プロセス」をご紹介しました。

    ① まずは状況を感情に任せて評価する
    ② 状況に自分を含めて全体を俯瞰する
    ③ 事実の何故を問う(事実から解釈へ)
    ④ 評価の何故を問う(評価から解釈へ)
    ⑤ よりよい解決案を模索する


一つ目の「状況を感情に任せて評価する」について、考えさせられました。
北川先生はこんなこともおっしゃいました。(うろ覚えですが・・・)
「コツは、感情を評価したり判断したりせずにそのまま感じること」

~だから自分は怒っている、~のせいで腹が立っている、と考えが混じると、
そこに判断や評価がしまうので、②の「状況に自分を含めて全体を俯瞰する」
に進めません。だから、怒っているな、腹が立っているね、というように感情
だけを見ろと言っているわけです。

      

さて話は、次の日に参加した本田ゆみ先生の「気づき講座」に移ります。
本田先生は心理士としてうつ病などの心の病気の改善に取り組むために
瞑想を推奨しておられます。脳神経外科の権威の駒込病院の篠浦先生との
共同研究により、瞑想の有効性を科学的に証明されています。
この話はまた、今度書きますね!
本田先生については ⇒ http://www.spoonspoon.jp/index.html

気づき講座では、ひたすら自我観察をしていきます。一カ月目のテーマは
「自分の感情に気づく」です。本田先生は、感情を評価したり判断したり
せず、ただそこにある感情に気づくことが大切とおっしゃいます。
一日違いで聞いた北川先生と、この部分のお話が重なってきます。

そしてこの日もっとも感銘を受けた本田先生の言葉がこれです。

 「自分の感情に気づくこと、そしてその感情をそのまま受け入れること。
  これほど自分を愛する行為はないと思います」
  感情にはいいとか悪いとかはない。感情は私そのもの。それを判断したり
  評価したりせずに、そって観ること、気付くこと。それが自分を愛すること。


自分が怒っているのは、~が悪いから、~と言われて腹が立った・・・と
感情と思考をセットでいつも考えていましたが、目から鱗が落ちました!

感情に気づくことについて、北川先生からのメッセージと本田先生からの教え
がシンクロしています。このところ、こんな不思議なシンクロが数多く起きて
いるので不思議です。
まさに学びの秋です
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すごい「学習者」

昨日TVのニュースで、郵便不正事件で逮捕され、その後無罪が確定した
村木元局長のコメントが流れていました。
無罪確定当時から、日を追うごとに明るく元気に、エネルギーがみなぎって
きている村木さんを拝見していました。

そしてその時のコメントがこれです。

   「今回のこと(経験)を自分なりに咀嚼し、
    今後の様々なことをするうえでの
    自分の中の新しい視点の一つに加えたいと思います。」


素直に偉いなあと関心しました。
この状態でこの時点で、こういう風に言えるってすごいと思います。
なんだか同じ女性として、とても嬉しくなりました。
確かに、日本は少しずつ変わり始めているような気がします。
もちろん、いい方向に。

そしてこんなすごい学習者を生み出す環境は・・・
   やはり1年3カ月にわたる苦しい期間の家族の支え
   自分に対する揺るがない自己信頼 
 
でしょうか。

村木厚子さん、本当によかったですね



ダイアローグの秋

このところ、ダイアローグについての学びがあちらこちらから集まってきます。
それほど、今大事なテーマなのでしょう。

●9月16日に参加したアクションラーニングのマーコード博士のワークショップ
 こちらの話は、主にチームでの話し合いが主体になっています。
 対話とデイベートの違いを明らかにしながら、対話の重要性、そしてアクション
 ラーニングがいかに対話の生成や対話のスキル構築に役に立つかというように、
 話は進みます。

マーコード博士が対話の4要素として挙げているのは、次の4つです。
    ① 理解への傾聴
    ② 判断を保留する
    ③ 全員に敬意を
    ④ 自分らしい発言  


    四番目の「自分らしい発言」という切り口がとても新鮮です。

●つづいて9月17日の日本アクションラーニング協会の年次カンファレンスで、
 フィンランドメソッドで有名な北川達夫先生の「対話によるワークショップ」。
 どちらかというとチームというより、一対一の対話というイメージです。
 興味深いのは、北川先生の話では、対話をする際の感情へのコントロールに
 たくさんの焦点が当たっていることです。
 対話をする際のアプローチとして、情が7分、理が3分、という話はとても
 納得ができます。

 コミュニケーションを動かすものとして、感情・理性・利益という3つの
 要素をあげたうえで、対話をするための思考プロセスとしてお示しいただい
 たのが、次の5ステップです。

    ① まずは状況を感情に任せて評価する
    ② 状況に自分を含めて全体を俯瞰する
    ③ 事実の何故を問う(事実から解釈へ)
    ④ 評価の何故を問う(評価から解釈へ)
    ⑤ よりよい解決案を模索する


 対話をする上では、自分の感情をそのまま認識することが、とても大事だと
 先生はおっしゃっています。
 
 ※この話については、実は9月18日に参加した「気付きの講座」につながって
  いくのです。そのことは、次回に書こうと思います。
 
 
ともあれ、実りの秋ですねえ。
どちらのお話もとても素敵です。
背景は異なっても、目指すところは一緒。

反応したり、反発したり、判断したり、分離したりする世界から、
共感したり、共有したり、共創したり、統合したりする世界へと
変化への足音が聞こえてきます。


素敵な秋の2日間でした。

創造と破壊

土曜日の夜、BSジャパンの「谷村新司 ココロの巡礼」を見ました。
シルクロードの玄関口、西安に始まりインドのハリドワールへの旅の中で、還暦を
迎えた彼がこれまでの人生を振り返りつつ「昴」という歌の歌詞の意味を探究して
いく・・というような構成です。中国とかインドはとても行ってみたい場所なので
TV画面で旅のお供をするようなつもりで見入っておりました。

「昴」という歌は、30年前谷村新司さんが作詞作曲して歌ったものですが、ある日
自然と詩がわいてきて、頭の中にメロデイーがなっていた、、という、彼にとって
は天から与えられたメッセージのような歌だったようです。

インドの旅で「我はいく蒼きほほのままで 我は行くさらば昴よ」という歌の一節
と創造と破壊の神、シヴァ神(銅像をみると全身青い)の青との関連に気づきます。
そして、創造と破壊という意味を彼なりに、「還暦を超えた今、これまでのことを
破壊して新たなものを創造するとき」というメッセージを受け取るのです。
旅は更に続き、無条件の愛に包まれ全ての人々に感謝しながら今後の音楽活動
を、というような感じにストーリーは発展していきます。

やはり、求めるということはとても大事なことだなあと改めて感じた次第です。
聖書にそんな言葉が確かあったはず・・・

『求めよ、さらば与えられん。尋ねよ、さらば見出さん。門を叩け、さらば開かれん』
※グーグルはすごい。‘求めよ’と検索するだけで、ササッと知りたい情報が出てくる。

そして旅にご一緒させていただき「創造と破壊」という意味に私なりの発見もありました。
  
  創造するために破壊する
  破壊するから創造できる
  創造と破壊のサイクルを描く


まさに、今の私の仕事にもこんなサイクルが回り始めているようです。

最後に、谷村新司さん
これまで、紅白歌合戦でいつも「昴」しか歌わないと思っていた私を許して下さい!
「親近感」と「尊敬」をもった今、もう一度「昴」を聞きたいです。

リーダーの「振り返る力」

私たちは一日に65000回もいろいろ考えていると言われています。
しかしその中でいったいどの位「振り返る」ために使っているでしょうか?

研修で良くこんな質問をします。

★もしリーダーが「振り返り」をしなかったらどうなりますか?

答えは概ね次のようなものです。
  ・同じ失敗を何回もするでしょう。
  ・いつもやみくもに指示をするので、まわりは大変です
  ・いつもいつも自分の言い分を通そうとするでしょう

皆さんホントによくわかっているのです。

振り返りをあまりしないリーダーの頭を覗いて見ると、それはきっと、とっ散ら
かった部屋のようなものではないでしょうか。

整理されていない経験の山積み
   「そう言えば部下のAさんから~と言われたけど、ま、いいか」
   「あれをやらなくちゃ。でも手順がわからないし」
   「これもやらなくちゃ。でも面倒くさいし」
判断と正当化の理由の山積み
   「あ~言われたら、こう言おう」
   「きっと、こう言ってくるに違いない」
   「何とか説得できる理由を考えなくちゃ」 
不安と怖れの山積み
   「できなかったらどうしよう」
   「部下は言うことを聞いてくれるだろうか」
   「上司はどう思っているだろう」

こんな状態では、未来に向けたより生産的な考えが生まれるはずはありません。
思考の中心は、
   「とりあえず・・・の行動案づくり」
   「責められないための戦略づくり」
   「自分の思い通りに進めるための段取りづくり」
など非生産的なものばかり。

リーダーにとって振り返る時間をつくることはとても重要です。
そして振り返る力を磨くことは、今の時代の最優先課題だと思うのですが・・・
皆さんはどう思いますか???


小さな経験の話

今日は、私の母を連れて実家の墓参りしてきました。
お彼岸にはちょっと早いけれど来週以降何かと忙しいので、行ける時に行って
おこうと思い、母を誘ったのです。

母はこのところちょっと体調が悪く、また右手が痛いので重いものが持てません。
それでもお参りをしたあと、柄杓に水をいれて墓誌に水をかけていました。
それは、いつもの普通の光景でした。
最初は何も気に留めず、何気なく見ていました。
しかし何か違うなあ・・何やっているのかな・・位の軽い意識で眺めており
ました。

母を家に送り届けたあと、夜になってテレビ朝日のヒューマンドラマ
「お母さんの最後の一日」を見ました。お母さん役の倍賞美津子さんに母の姿
が重なり、多少感慨深くドラマを見たのですが、見終わってゆっくりしている
時に、急に昼間の墓参りの時の光景がよみがえってきたのです。

母はゆっくりゆっくり墓誌に水をかけていました。
墓誌には、私の曾祖母、祖父、父、祖母の順に戒名が刻まれています。
母は柄杓にほんの少しの水を汲んで、1人ずつの戒名の上に水が伝うように、
丁寧に丁寧に水を流していたのです。
それはあたかも1人1人に話しかけているような光景でした。

当たり前のことなのですが、母にも母がいて、父がいて、そして夫も
いて、そしてその人たちとの生活があって・・・

一人になってしまった母を大切にしたいという気持ちがあふれてきました。

昼間にはわからなかったことが、夜のドラマのお陰で、後になってじんわりと
経験できたのです。ドラマに感謝、そして昼間の光景を思い出させてくれた
脳の不思議に感謝です。

経験と学習

経験学習に、「成功と失敗」といった2者択一的な判断はあまり似合いません。
成功とか失敗とか判断したとたんに、未来に向けた学習への思考がストップしてし
まうからではないかと思います。

成功が良いこと、失敗が悪いこと、と考えないのです。
経験学習ではこの成功と失敗はどうとらえるのかと言うと・・
成功は「上手くいった経験」だし、失敗は「上手くいかなかった経験」と捉えるのです。

そういえば、「失敗は成功のもと」という言葉もありますね。
これと似ている考え方に「失敗学」というのがあります。
  ※以下Wikipedia からの引用
  失敗に学び、同じ愚を繰り返さないようにするにはどうすればいいかを考える。
  さらに、こうして得られた知識 を社会に広め、ほかでも似たような失敗を起こさ
ないように考える活動。
提唱者は『失敗学のすすめ』の著者 畑村洋太郎さん、失敗学の命名は立花隆さん

でもこれって結構難しいことです。

「上手くいかなかった経験」で、落ち込んだり、他責にしたくなってしまう私たちの
自我を、前向きにコントロールしていくことが求められているのです。
もういやだ、もういいや、どうせうまくいかない、もう止めよう・・・と
逃げ込みたくなる自分と向き合うことになるのです。

自分の経験をあるがままにとらえて学習に転化する、学習したことを行動に転化
する、と口で言うのは簡単ですが、強力な自己信頼と自己観察が必要になりそう
です。

経験学習の軸は「経験」と「学習」。

この軸上にいつも自分を置いておくことの難しさに、時としてへこたれそうになり
ますが、この軸上にいることの楽しさもあるわけで・・・

あせらず、ゆっくり一日一日を噛みしめながら生きていきたいと思います。
ちょっと弱気な今日の私です。




経験学習とPDCAサイクル

経験学習とPDCAは、どこが違うのですか?
こんな質問を良く頂きます。

PDCAは、計画⇒実行⇒点検・評価⇒処置・改善というサイクルです。
※以下はWikipediaより引用
  1.Plan(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する
  2.Do(実施・実行):計画に沿って業務を行う
  3.Check(点検・評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを確認する
  4.Act(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置をする

経験学習サイクルは
  具体的経験 ⇒ 省察的観察 ⇒ 抽象的概念化 ⇒ 実践的試み

ですから、似ているようでどこかが違います。

PDCAは、業務活動のマネジメントサイクルですし、経験学習は経験からの学習
サイクルですから、前者が活動プロセス、後者は思考プロセスです・・
と言ってしまえば簡単ですが、そう言う前になんとか上手い説明はないものか・・・
と考え始めました。

経験学習を思考プロセスとすれが、PDCAのそれぞれの活動プロセスの一つ一つに
経験学習を組み込むということができると思いますが、なんか不十分な気がします。

経験学習の省察的観察⇒抽象的概念化のプロセスは
私的には、「振り返ってそこから新たな未来に向けた生産的な考えを生み出す」
という学習プロセスなのですが、それをPDCAの活動プロセスに加えたい感じです。

つまり、
計画 ⇒ 実行 ⇒ 点検・評価 ⇒ 学習(振り返りと概念化)⇒ 処置改善
とすれば、PDCAサイクルに経験学習が上手に溶け込んだように思いませんか?
Plan ⇒ Do ⇒ Check ⇒ Learning ⇒ Act ですね!

  ※実際PDCAサイクルを発案したデミング博士も、のちにはPDSAと言っていた
   そうです。(Sは、STUDY)

どちらにしても、組織のあらゆる活動でPDCLAでまわしていけば、何かが
変わるはずです。
今まで使っていたエネルギーを生産的に使えるはず。
変化にもよりよく対応できるはず。
これからのマネジメントサイクルは、PDCLA でいきましょう!

民主党のチームビルデイング

民主党の代表選は、ついに菅総理と小沢さんの一騎打ち。
こんなニュースが一日中流れています。

どちらが選ばれても代表選終了後は一致団結して政権運営にのぞみます・・ とか
選挙の行方は、2人の政策論争で決着か・・・・とか
鳩山元総理は、最後まで調整にあたったけれど力不足で・・・とか

一般庶民には分からないことばかりです。

    

私は‘質問会議’というチーム会議のやり方を教えたり、その会議の進行を努めたり
することが多いのですが、その時のことを思い出しました。

問題提示者が「私の問題」を提示し、チームで問題解決を支援するのですが、意見は
言えず、質問だけで会議を進めます。最初はなかなか難しいのです。
1人1人の質問力や協力しあう関わり合いができないと、なかなか良い問題解決に
つながりません。

しかし、回を重ねると、質問力が上がってきてメンバー同士の信頼関係が増し、そうな
るとチームの問題解決の質はぐんぐん上がってきます。
ですから、最初の方は、上手くいかなくても忍耐しなければならないのです。
いきなり上手くは出来ないのです。
ある程度の経験とそこからの学習が必要なのです。

                                

民主党もまだ1年なので、政権を担うに十分な学習が積まれていないのは仕方が
ないか・・・というような気もしてきます。
だいたいその国の政治のレベルは国民のレベルと同じと言われていますから、
我々も責任の一翼を担わなければなりません。

一番知りたいことは、民主党はこの一年で、何を学習したのかということです?
この代表選が終わったら、トロイカさん達は、チームとして協力しあうでしょうか?
アクションプランをいい募るだけでなく、きちんと振り返りをして、そこから教訓を
抽出して学習につなげてほしい!と言いたいのは私だけではないでしょう。


私が出掛けて行って質問会議でもやったらどうなるだろう・・・

ここからは妄想です。3人はきっとこんな問題を提示するでしょう
菅総理 「私の問題は、私が総理を続けたいのに、皆が賛成してくれないことです」
小沢さん「私の問題は、私が総理になれば一番よいのに国民がそれを理解しないこと
です」
鳩山さん「私の問題は、せっかく取った政権を守るために党の分裂だけは避けたい
のに皆が協力してくれないことです。」

私たちは国民として、彼らにどんな質問をすればよいのでしょうか?
私たちは国民として、今何を学ばなければならないのでしょうか?


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