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経験学習のススメ

経験学習デザイナー 阿部久美子のブログです

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船が動き出した

今日は三層式研修(2011-10-15)の中の4回目の集合研修でした。
前半3回は個人学習に焦点をあて、後半はいよいよ課題解決に向けてチームが動き
だすことになります。今回は、そういう意味では「船出」のような位置づけです。
研修前の打ち合せで、小さな行き違いからドタバタしましたが、ともあれ、15人を
乗せた船は、順調に滑り出したのでした。

こういう仕事って、ホント、ラクではありません。
沢山の関係者を巻き込む分、いろいろなことが起きますが、そのたびに振り返り、
学び、そして全体が成長していくしかないのです。

研修のテーマは、「顧客に選ばれる会社になる」です。
顧客満足とは何か?まずは「満足」と「不満足」のおきるメカニズムの理解から
はじめました。そして前回の研修で学んだ「会議の仕方」の復習をしながら、
日頃自分達がお客様の立場にたって気づいた満足・不満足を共有するという
ワークが始まります。

次回の研修に向けて、参加者全員が顧客の声を集めてくる、そして全員分の声を
共有するというのが、現場実践課題です。5月には、どんな声が集まってくるで
しょうか?
「顧客の苦情やクレームを成長の種として、自らを磨き続ける組織」に向けての
第一歩です。

三層式研修では、参加者だけでなく、参加者をサポートするOJT担当者、その
OJT指導者がそれぞれの立場で皆同じテーマに取り組みますから、現場実践効果
は高いはず。しかし現場実践課題をこなす過程で、それぞれが自分に向き合わなけ
ればなりません。
でも、これまでに十分な学習環境を作ってきましたからきっと大丈夫。
皆、自らの学習責任を果たしてくれるでしょう

4月のフォローアップ会議が楽しみです。

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現実の再生産

“私達は、現実の再認識と再解釈をとおして、現実を再生産している”
  「あなたへの社会構成主義」ケネス・J・ガーゲン著 より


まさにそうだと思えるような事柄に、最近よく出会います。
目の前に起きている現実は、不条理で、不愉快なものであっても、
ちょっと視点を変えて、相手に見えている現実に想いを巡らして見れば、

  誰かのためになんとかしたいという愛にあふれていたり 
  自分を認めてもらいたいという思いが吹き出ていたり
  どうにもならない不安と葛藤につぶされていたり

ちょっと視点を変えて、相手を見ている自分に想いを巡らせれば

  何かと比較している自分がいたり
  それはダメ、これは正しいと拙速な判断をしている自分がいたり
  こうすべき、ああすべきというコントロールしたい自分がそこにいたり

私達は、現実の再認識と再解釈をとおして、よりよい現実を再生産できるという
ことをいつもいつも忘れないようにしたいと思います。

教育ミックス

最近、頭の中に浮かぶ言葉が、この言葉です。

研修や教育の提供側の事情は、
 ・集合研修を提供する研修会社、研修講師
 ・通信教育の会社
 ・E-ラーニングの会社
というように、研修の形態や方法ごとに会社がわかれています。
そして、それぞれの会社が、自社の独自性をうたいながら、リーダーシップ、
問題解決といったテーマのもとに独自のコンテンツを準備しているのです。

人材育成業界は、まだまだプロダクト・アウトの世界の中に埋もれています。
こんな状況での人材開発投資ほど、元の取れない投資はないのではないでしょ
うか。これで大丈夫なのでしょうか?


私の考える理想は、教育ミックスです。
あるテーマの研修について、集合研修、通信教育、Eラーニングなどを
上手に組み合わせて、組織の中の関係者をできるだけたくさん巻き込みます。
そして、テーマが無理なく浸透、定着するためのプロセス設計、プログラム
設計、環境設計をすることです。もちろん、現場実践や学習促進の設計を組み
込みます。

実際の企業の方々とお話しをすると、私の描く理想も、結構ニーズに合致して
いるように思えてきます。今は、へーっと驚かれたとしても、それが当たり前に
なる日まで、頑張りたいなあ、と思う今日この頃。
私一人ではできないから、
「賛同する人この指とーまれ!」と人差し指を立ててみようかと思います。

振り返りは寄り道をしながら学びをつれてくる

先日の合気道の稽古で、ちょっとしたアクシデントがありました。
突いてきた相手の手をとって、「小手返し」の練習をしていた時のことです。
取り(技をかける人)と受け(技を受ける人)の順番の勘違いで起こった
アクシデントですが、私が相手を突いたら、相手も私を突いてきたのです。
運の悪いことに、相手の拳と私の拳が誠にきれいにぶつかったのです。
ゲンコツとゲンコツがぶつかったのですから、痛いのなんのって・・・
私の拳は赤く腫れあがりました。

その晩、拳を冷やしながら、何故こんなことが起こったのだろう・・・と考えていました。
お互いに突いてしまっても、そうそうぶつかるものではありません。
何かのサインか警告か?誰かが私に注意を与えているのか、などなど思いながらも、
まあ、小さな事故だ・・・と結論づけて寝たのでした。

一晩たった昨日、腫れあがった手をしげしげと見ながら、ふと思いました。
相手がもっと強い人、例えば先生だったら、どうなっただろう・・・
もっとすごい怪我になっていただろうか・・・

とここまできて、ハッと気が付きました。
先生だったら、突いて来た手をよけるはず。
相手の拳に自分の拳をぶつけるようなへまをするはずはない。

ということは・・・
私はいかに「相手の動きを見ていないか」ということに気づいたのです。

振り返りは、あっちにこっちに寄り道をしながら、ようやく学びを連れてきてくれました。
赤くはれた拳は、私に大切なことを教えてくれました。

あなたへの社会構成主義

お仕事がら、沢山の本を購入しますが、この分厚い本を前にして、本当に本当に
久々に、がっつり読もうという気になっています。
社会構成主義については、ずっと気になってアクセスしていましたが、本気で
向き合うのは今回が初めてです。

社会構成主義

「あなたへの社会構成主義」ケネス・J・ガーゲン著 
帯には、こんな風にかいてあります。

<関係性>=<対話> が現実をつくる
心とは?自己とは?事実とは?より豊かな未来につながる<対話>のために、
ガーゲンが今、世界の「常識」を問い直す。新たな<対話>の可能性を拓く
実践的・社会構成主義入門。


何年かに一度、こういう時期が来るのです。
思えば、最近は、職場開発やリーダーシップについての通信教育教材を書いたり、
「経験学習のススメ」を出版したり、アウトプットする仕事が多かったのでした。
アウトプットしつくすと、次は来るのはインプット。
私の人生、不思議なもので、5年サイクルくらいで、この繰り返しをしています。

私は、がっつり読むと決めた本には、黄色のマーカーで線をひいていきます。
この本、まだ70頁しか読んでいないのに、もう真っ黄色です。
それだけ相性が良いということ。
マーカーをとおして、本と会話をしている気分です。

ここから学んだこと、またシェアしていきたいと思います。

振り返る力を育てる

昨日の日曜日、遊びにきた4歳の孫娘と絵本を見ながらこんな会話をしました。
 私   この人何しているの?
 孫娘  ご飯たべてんの
 私   じゃ、この人は?
 孫娘  わかんなーい
 私   じゃ、これは?
 孫娘  わかんなーい

ああ、「わかんなーい」という言葉を覚えたのだ、こんなに素直に「わかんなーい」
って言えるのって、いいなあ・・・
彼女は、私の質問に対して、自分の中の記憶や経験を照らし合わせ、言葉を探し
ているわけですから、考えてみれば4歳児もすごいことをしているわけです。

そうこうしているうちに、経験学習サイクルの中でいう振り返りや持論化は、
いったい何歳ぐらいから行われるのだろう?という疑問がわいてきました。
経験学習は大人の学び(アンドラゴジー)の中心的存在ですが、じゃあいつ
から大人と呼ぶのだろう?とまた別の問いが生まれてきます。

ともあれ、私達にとって、振り返る力はとても重要です。ならば子供のころから、
これらの振り返り力を育てる教育プロセスがあってもよいのではないか??
などなど、4歳の孫は私の好奇心と探究心を掻き立ててくれるのでした。

今は無理そうですが、孫娘がもう少し言葉を覚えたら、振り返りを意識して
話しかけてみようと思います。(嫌われない程度に)


もうすぐ一年

3月11日に向けて、日本中の人が、心の中でカウントダウンをしているのではない
でしょうか。
あれからもうすぐ一年。
誰しもが3・11を見つめ続けたこの一年。
これまでの日本の歴史のなかで、こんな風に人々の意識が同調したことってあった
だろうか?と思いをはせてみました。

もしかしたら、私達の知らない終戦の年はそんな風だったのではなかっただろうか?
戦後の復興は、痛みから立ちあがろうとする人々の意識の集合エネルギーだったの
ではないだろうか・・・と考えてみました。

今回の3.11後にも、もしかしたら目に見えない意識の集合エネルギーが、少し
ずつ少しずつ何かを動かし始めているのではないか?と思っています。
もしそうなれば、私達一人一人の在り方や日々の行動にそれらが表れているはずです。

何がどう変わっていくのか?
その答えは私たち一人一人の中に眠っているはずです。

3月11日を静かに迎えましょう。
変わっていく自分を、変わっていく社会を、しっかり見つめていきたいと思います。

「引き出す」の次にくるもの

これまで質問の力として、
 アイデアを引き出す/やる気を引き出す/行動を引き出す
などなど、「引き出す」ことに随分と焦点が当たっていました。
私自身も引き出すという言葉を使ってきましたが、最近思うのです。
「引き出す」の次に来るのは何だろうと。

共に創る/生み出す/湧き出る

質問には、こんなことも出来るはずです。
いやいや、質問だけでは難しいかもしれない。
しかし、「場」と「質問」が組み合わされば、それはできそうです。

その場が必要とする質問を投げること。
その場が欲する質問を投げること。
その場が学ぶための質問を投げること。


投げ込まれた「質問」と質問を受け止める「場」が、
学習を共に創る
学習を生み出す
学習が湧き出る


質問者の役割は、場に「質問」を投げ入れること。
そんなことが出来る人を、学習促進者と呼びたいと思います。

触媒力

最近になって、この言葉が浮かんでは消え、浮かんでは消え、そしてまた浮かん
できました。触媒型のリーダーというような言い方はよくしますが、その触媒の
役目を果たすには、どういう特徴や能力が必要なのでしょうか?

触媒とは、化学反応に際し反応物質以外のもので、それ自身は化学変化をうけず、
しかも反応速度を変化させる物質。

人間関係的に言いなおしてみると、
  自分自身は周囲の影響を受けて変化をすることはしないが、その人がいる
  ことで、周囲の変化を加速化させるということになりますか・・

ペットや幼子は、確かに触媒力がありそうです。彼ら彼女らの愛くるしい表情や
仕草が、場を和ませたり、その場のコミュニケーションの量を増やしたり。
大人の私達にはなかなかできない芸当です。

 経験学習を促進するには、この触媒力が鍵になるのではないだろうか?
 学びを紡ぎだすための触媒とは、いったいどんな能力なのだろう?
 大人の学びを紡ぎだすための条件とはなんだろう?

しばらく、こんなテーマを考えてみたいと思います。

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