毎年この時期になると受ける4時間の座学研修です。3つのテーマ3人の講師が
話しますが、固いお話ばかりで楽しい研修という感じではありません。
ところが今年はちょっと変わった女性講師がおりました。彼女は、90分の研修
の中に20分のグループワークを入れたのです。
私的にはグループワークは普通のことなのですが、150人近い研修の中で、
しかも皆むっつりと話を聞く研修と思いこんで出席している人たちにとっては、
とても変わったことに思えたようです。
さあ、6人ひと組になって20分のグループワークが始まりました。
テーマは、千葉県君津市の「小糸在来」という名前の大豆の今後の販売戦略につい
てです。
面白いので、私も皆と一緒にむっつりを決め込むことにしました。
1人の男性(仮にA氏)は、コンサルタントの職業意識から、このプラン
は難しい、この案件は自分だったら絶対に引き受けない! と、とうとうと語っています。
あれ~、いつまでそんな話をしているんだろう・・・と観察。
するともう一人の男性(仮にB氏)が、このグループワークのやり方について
文句を言い始めます。
20分でやるなんて無理だ、だいたい情報が足りなすぎる、どうせ遊びなんだよね、
とまくしたて、挙句の果てに講師の女性は入れ込みすぎだ・・・と話し始めます。
あれ~、どうするんだろう・・・と観察
私を含めて他の4人はむっつり・・・私は心の中では、超面白い展開だと大喜び。
さて、ここで何がおこるのだろうか・・・と。
15分が過ぎたころに、B氏が時計をみてあわてだしました。そして自分がこんなに
文句を言うのは、自分がこういうグループワークが大嫌いであること、人と話すのが
嫌いだから中小企業診断士のような独立して出来る仕事を始めたんだよね・・・と
心情を吐露し始めます。
さあ、動きだしたぞ~そろそろ参加しようかな、という思いが私にも湧いてきました。
「Bさん、ここにいる人はみんな同じ思いですよ。安心してください。私もこういうの
大嫌いですから。だからみんな中小企業診断士なんですよ~」と一言。
一同大爆笑
あっという間に皆の表情が変わりました。いままでむっつりしていた4人が話し出し、
あっという間にグループワークのテーマについての討議がまとまりました。
そして、最後に発表用のシートを手にとって率先してまとめてくれたのがA氏でした。
人が集まって話をする場って、ホントに面白いです。
一人一人って、みんな真面目で、みんなお茶目で、面白いです。
ちょっとふまじめな、私のチームビルデイングでした。
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